ファビオ・ルイージが審査委員長に ルツェルン交響楽団が新国際指揮者コンクール創設

ファビオ・ルイージが、新しい国際指揮者コンクールの審査委員長を務めます。スイスのルツェルン交響楽団が立ち上げた「トーマス&ドリス・アマン若手指揮者賞」。第1回は2027年6月24〜27日に開催され、若い指揮者たちが同楽団を指揮して審査に臨みます。

今回の発表で目を引くのは、賞金の規模だけではありません。トーマス&ドリス・アマン財団が、2045年までの最初の10回分の資金を確保していること。そして、上位入賞者に、受賞後の演奏機会も用意していることです。

2027年に始まり、2045年までを見据える

コンクールの正式名称は「Thomas and Doris Ammann Prize for Young Conductors」。アマン財団の発案により、ルツェルン交響楽団との協力で実施されます。初回以降は2年に1度の開催を予定しています。

2027年から2045年まで、計10回。一度きりの催しとして終わらせず、複数の世代の指揮者に挑戦の場を届けようとする設計です。長期にわたる資金確保は、今回の新設を読むうえで大きなポイントといえるでしょう。

ファビオ・ルイージのもと、最大14人が楽団と向き合う

第1回の審査委員長を務めるのは、イタリアの指揮者ファビオ・ルイージ。審査員には、同楽団の芸術・経営責任者ヌマ・ビショフ・ウルマンと、首席指揮者ミヒャエル・ザンデルリンクも加わります。ほかの審査員は後日発表される予定です。

事前選考を通過して現地の審査に進むのは、最大14人。参加者はルツェルン交響楽団を指揮し、第1次審査、準決勝、決勝の3段階に臨みます。公開決勝は2027年6月27日午前11時、KKLルツェルンで開催予定です。課題曲や詳しい進行は、今後発表されます。

賞金総額9万フランに加え、受賞後の演奏機会も

賞は3つで、賞金総額は9万スイス・フラン。第1位と第2位には、賞金に加えてコンサートを指揮する機会が設けられています。

賞賞金演奏機会
第1位5万スイス・フラン翌シーズン、KKLルツェルンでルツェルン交響楽団のコンサートを指揮する招待
第2位2万5,000スイス・フラン18か月以内に、ルツェルンまたは周辺の特別な会場でコンサートを指揮する機会
第3位1万5,000スイス・フラン公式概要に追加の演奏機会の記載なし

受賞した指揮者が、次のシーズンにどのような音楽を聴かせるのか。結果発表のあとにも、聴衆がその歩みを追える仕組みになっている点が魅力です。肩書きとしての受賞だけでなく、実際の舞台へつながる賞として注目したいところです。

応募は2027年2月28日まで、年齢は開催初日を基準に

応募受付は2026年10月30日に始まりました。対象は、2027年6月24日時点で37歳未満の指揮者。締め切りは2027年2月28日24時(中央ヨーロッパ時間)で、応募はオンラインのMuvacを通じて行います。

応募映像は最大3本で、少なくとも1本には15分以上の指揮の様子が必要です。提出や参加の条件は公式ページで確認でき、参加に関する一般条件は、応募書類の初期確認後に送付される手順になっています。

若い指揮者の「次の公演」まで見届けたい

このコンクールでどのような才能が見いだされるのかは、まだ分かりません。ただ、長期の資金確保と受賞後の演奏機会を組み合わせた仕組みは、若い指揮者を継続して支える土台として期待したいところです。

発表・開催の日付と出典

第1回開催予定:2027年6月24〜27日、スイス・ルツェルン
公開決勝予定:2027年6月27日午前11時、KKLルツェルン(現地時間)
応募受付開始:2026年10月30日
発表日:公式ページの公開日は不明。スイス音楽新聞は2026年10月30日付で報道
確認日:2026年11月2日

ルツェルン交響楽団公式:Thomas and Doris Ammann Prize for Young Conductors
Schweizer Musikzeitung(スイス音楽新聞):Neuer internationaler Dirigierwettbewerb in Luzern(2026年10月30日)

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