
ハンガリー国立歌劇場のトップが、政府による経営調査を受けて即時解任されました。ハンガリー政府は2026年11月2日、シルヴェステル・オーコヴァーチ(Szilveszter Ókovács)総裁の雇用関係を同日付で終了したと発表。承認を要する追加報酬の支払いなどを理由に挙げています。
一方、オーコヴァーチ氏は解任に反対し、裁判で争う意向を表明しました。政府側が問題視する報酬についても、実際に業務を行った対価だと反論しています。劇場トップの交代をめぐり、双方の説明が対立する事態となりました。
政府が問題視した、総裁への追加報酬
政府の公式声明によると、タル・ゾルターン文化担当相は、歌劇場の経営調査の結果に基づいて解任を決定しました。声明は、総裁に毎月数十万フォリント単位で支給された業務目標に対する特別報酬について、規則上必要な大臣の承認を得ていなかったと指摘しています。
対象業務には、広報活動や音楽総監督に関わる仕事が含まれていたといいます。
本人は「業務を行った対価」と反論
現地メディアInfostartが11月3日に伝えたテレビ番組での発言によると、オーコヴァーチ氏は解任に同意せず、裁判所に訴える意向を示しました。
SNSでの劇場の発信を強める仕事については、8か月間、月額46万フォリントの税引き前の報酬を受け取ったと説明。特別報酬の対象となった仕事は実際に遂行されていたと主張しています。また、音楽総監督の職務を複数の職員に分担させたことにも、芸術面の理由があったと説明しました。
焦点は、業務の実施に加え、報酬の承認手続きが適切だったかどうかです。
暫定トップを置き、公演は継続
政府は、新総裁を選ぶための公募を行う方針を示し、移行期の総裁業務をバラージュ・イヴァチ(Balázs Ivacs)氏に委ねました。
暫定トップには、指摘事項の追加調査と是正、さらに刑事上の法的措置につながる犯罪の疑いがあるかどうかの検討も求められています。
日付と確認した出典
解任の発効日・政府発表日:2026年11月2日
本人の反論に関するInfostart報道:2026年11月3日
確認日:2026年11月4日
日付はいずれも現地日付です。


