
元日のウィーンから届く華やかな音楽に、初めての名前が加わります。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が2027年のニューイヤー・コンサートの曲目を発表し、フランスの作曲家セシル・シャミナードの作品を、この演奏会で初めて取り上げることになりました。
公演は2027年1月1日午前11時15分(ウィーン現地時間)、ウィーン楽友協会の大ホールで開催予定。指揮を務めるのは、ニューイヤー・コンサート初登場のトゥガン・ソヒエフです。曲目は2026年10月29日に発表されました。
シャミナードの《カリロエ》が初登場
今回選ばれたのは、シャミナードの《カリロエ》作品37から〈エール・ド・バレエ〉(第4曲)。プログラムには、W. Dörnerによる管弦楽編曲で演奏されると記されています。
音楽専門媒体Moto Perpetuoは、シャミナードの音楽がこの演奏会で演奏されるのは初めてだと報じています。
2027年はヨーゼフ・シュトラウス生誕200年
もう一つ、プログラムを読むうえで見逃せないのが、1827年生まれのヨーゼフ・シュトラウスが、生誕200年を迎えることです。オーストリアの公共放送ORFも、今回の曲目発表でこの節目を伝えています。
プログラムには、ヨーゼフのワルツ《うわごと》(Delirien)作品212や、《わが人生は愛と喜び》(Mein Lebenslauf ist Lieb und Lust)作品263などが並びます。
ソヒエフの初指揮と、少女合唱団の参加
指揮者ソヒエフにとって、2027年はこの新年演奏会を初めて指揮する年になります。また、ウィーン少女合唱団の参加も案内されています。
合唱を伴う曲目には、ヨハン・シュトラウス2世の《どうぞご遠慮なく!》(Bitte schön!)作品372と、《浮気心》(Leichtes Blut)作品319が記載されています。管弦楽だけでなく、声の響きが加わる場面も聴きどころになりそうです。
おなじみの新年演奏会に、新しい入口が生まれる
今回の発表で注目したいのは、シャミナードという名前を知るきっかけが、新年の演奏会に用意されたことです。毎年楽しみにしている演奏会でも、一曲の初登場が、まだ聴いたことのない作曲家へと耳を向ける入口になります。
2027年の元日は、名曲との再会に加え、新しい一曲との出会いにも注目してみてはいかがでしょうか。
公演予定と出典
公演予定日:2027年1月1日、午前11時15分(ウィーン現地時間)
会場:ウィーン楽友協会大ホール
曲目発表日:2026年10月29日(ORFの同日報道による)
本記事の確認日:2026年10月31日
ウィーン・フィル公式:New Year’s Concert 2027(公演日時・出演者・曲目)
ORF:2027年ニューイヤー・コンサートの曲目発表に関する報道(2026年10月29日)
Moto Perpetuo:シャミナード初登場を含むプログラムの報道(2026年10月29日)

