音楽教室をやっていて「もっとお問い合わせが来てほしいなぁ」と思うこと、きっと誰しもありますよね。
SNSを頑張って更新したり、ブログを書いたり、広告を出したり…集客の方法はいろいろあります。
しかし、意外と見落としがちなのがホームページのお問い合わせフォームなんです。
今回は、そのお問い合わせフォームを少し工夫するだけで、問い合わせの数がグッと増えた事例や、その理由を紹介したいと思います。

フォームはただの窓口じゃない
お問い合わせフォームというと「連絡用のページ」というくらいの感覚で作ってしまう方も多いと思います。
でも実はここ、お客様が初めて教室に話しかける大事な入り口なんです。
「ちょっと聞いてみようかな」と思った時に、フォームが面倒だと「やっぱりやめとこうかな…」と気持ちがしぼんでしまいます。
だからこそ、フォームを工夫することは、実は広告やSNSと同じくらい、いやそれ以上に大切なんです。
必須項目は「お名前」と「メールアドレス」だけでいい理由
お問い合わせフォームを作るとき、多くの方は「名前」「ふりがな」「住所」「電話番号」「年齢」「希望レッスン」「曜日」「きっかけ」…と、たくさんの項目を必須にしてしまいがちです。
でも考えてみてください。まだ何もわからない教室に、いきなりこんなに個人情報を書くのって、けっこう勇気がいりますよね。
そこでおすすめなのが、必須項目をたった2つに絞ること。
- お名前
- メールアドレス(または電話番号)
たったこれだけで、お客様はずっと気軽に問い合わせができるようになります。
もちろん「希望レッスン」や「質問したいこと」などは任意項目として残しておけば、お客様が書きたいときに自由に書いてもらえます。
「必須は最小限・詳しい情報はあとから聞く」という考え方が、とても大事なんです。
フォームを短くするだけで増える問い合わせ
実際、私の知っている教室でも、フォームを変えただけで問い合わせが2倍になった例があります。
それまでは「年齢」「住所」「電話番号」「レッスン歴」など10項目以上が必須で、「面倒くさかった」という声も生徒さんから聞こえていたそうです。
そこで思い切って必須を「お名前」と「メールアドレス」だけにしたところ、ふだんは1〜2件しか来なかったお問い合わせが月に4〜5件に増えました。
しかも、「とりあえず聞いてみたい」という軽い気持ちで送ってくる方も興味を持っている方が多く、その後の体験レッスンや入会に進む人も多かったそうです。
デザインも「話しかけやすさ」が大事
フォームを短くするのに加えて大事なのが、デザインや言葉の柔らかさです。
- 見出しを「お気軽にお問い合わせください」にする
- 「必須」は赤文字や*マークでわかりやすく
- 入力欄は大きめでスマホでも押しやすく
- 注意書きを長く書かず、短く要点だけ
たとえば、固い言い回しよりも「ちょっとでも気になることがあればどうぞ!」みたいな一言があるだけで、「じゃあ送ってみようかな」と思ってもらえるものです。
自動返信メールで「送ってよかった」と思ってもらう
フォームから送信したあとに、自動で返信メールを送る設定もとても大事です。
たとえばこんな内容が入っていると安心感を与えられます。
- 「お問い合わせありがとうございます!」
- 「通常〇日以内にご返信しますね」
- 教室名や電話番号などの連絡先
これがあると「ちゃんと届いたんだな」とホッとしてもらえます。
逆に何も返信がないと「届いてないのかな…」と不安になってしまう人もいます。
お問い合わせフォームは「最後の壁」ではない

多くの教室が、「問い合わせフォームは情報を集めるためのもの」と考えがちです。
でも本当はもっと大切で、「問い合わせフォームは、お客様が最初に一歩を踏み出す場所」なんです。
せっかく興味を持ってくれた人が、フォームでつまずいてしまってはとてももったいない。
だから「なるべく気軽に送れるようにする」「詳しいことはあとで聞けばいい」と思うくらいがちょうどいいんです。
まとめ
最後にもう一度、お問い合わせフォーム改善のポイントをまとめます。
- 必須項目は「お名前」と「メールアドレス」だけにする
- 他の項目は任意にして、あとで聞く
- デザインや言葉を柔らかくして話しかけやすい雰囲気に
- スマホでも見やすく、入力しやすく
- 自動返信メールを設定して安心感を持ってもらう
たったこれだけで、お問い合わせ数が増えて、新しい生徒さんとの出会いが広がります。
フォームを変えるのは一見小さなことに見えますが、実はとても大きな変化を生む力があります。
もし今、「問い合わせが少ないな…」と思っているなら、広告費をかけるよりも先に、一度フォームを見直してみてください。
「ちょっと聞いてみたい」を「送ってみよう」に変えることが、次の出会いにつながる一番の近道かもしれません。