音楽教室のホームページを作るとき、多くの人は「レッスン内容」「料金」「講師紹介」などに力を入れます。
もちろん、それは間違いではありません。

でも、実際に生徒さんを増やしたいと考えるなら、もっと注目すべきポイントがあります。
それが「アクセス案内」です。

私も仕事柄、いろいろな教室のホームページを見ますが、「アクセス」のページが不十分なところ、けっこう多いんですよね。
住所とGoogleマップのリンクだけ。
もしくは、「〇〇駅から徒歩5分」とだけ書いて終わり。

ですが、実際に教室に通う人の立場になってみると、それだけじゃちょっと不安じゃないでしょうか。
「場所がわかりにくいから、今回はやめておこう」こう思われてしまったら、せっかく興味を持ってもらったのに、ものすごくもったいないですよね。

「アクセス案内」は、教室の第一印象になる

人は、知らない場所に行くとき、必ず「迷わず行けるかどうか」を気にします。
とくに音楽教室の場合、子どもを連れて来る保護者の方は、事前に何度も道順を確認するものです。

私自身、以前子どもの習い事で知らない教室に行ったとき、何度もGoogleマップを開いた経験があります。
でも、地図アプリって必ずしも完璧じゃないんですよね。

「細い路地に入ったら、スマホのマップが違う方向を示してる…」
「ビルの入り口が分からなくて、何周もぐるぐる回ってしまった…」

こんな経験、誰でも一度はあるはずです。
だからこそ、ホームページ内の「アクセス案内」が親切かどうかで、その教室の印象は大きく変わります

「この教室、ちゃんとしてるな」
「ここなら安心して通えそう」

こう思ってもらえれば、体験レッスンのお申し込み率もグッと上がります
これは数字にも現れる部分です。

写真は“余計なもの”じゃない。むしろ必須アイテム

では、具体的にどんなアクセス案内が良いのでしょうか?
まずおすすめしたいのは、「写真をしっかり載せること」です。
文章だけだと、どうしてもイメージが湧きにくいものです。

  • 教室の外観(正面から撮ったもの)
  • 入口の様子(インターホンがあるなら、その写真も)
  • 駐車場や駐輪場(とくに車で来る人はここが一番気になります)

これらを載せるだけで、来る側の安心感は全然違います。
「実際に行ったら、写真と全然違った…」なんてことがあれば逆効果ですが、リアルな写真を載せるなら、それはむしろ信頼につながります

オリジナルの地図は手間だけど、効果は大きい

「うちはGoogleマップを貼っておけば大丈夫」と思っている教室も多いですが、実はそれだけだと不親切なこともあります。
たとえば、住宅街に教室がある場合や、ビルの一角に入っている場合などは、ピンの位置だけじゃ迷ってしまうことがよくあります。

そんなときは、オリジナルのイラスト地図が有効です
私が以前関わった教室さんでは、地元のスーパーやコンビニを目印にした手描き風の地図を載せたところ、「すごくわかりやすかった」と喜ばれました。

イラストが難しい場合は、写真と地図を組み合わせるのもアリです。
とにかく、「これなら迷わなそうだな」と思ってもらえることが大事です。

公共交通と車、両方のルートを書くべき理由

音楽教室は、いろいろな年代の人が来ます。
電車やバスを使う人もいれば、車で送迎する保護者の方もいますよね。
だから、アクセス案内は「徒歩の道順」だけじゃなく、「車での来方」もきちんと書くべきです。

  • JR〇〇駅から徒歩7分(北口を出てまっすぐ。ファミリーマートの角を右に曲がると教室が見えます)
  • お車の場合:〇〇交差点を左折し、最初の信号を右。教室の前にコインパーキングがあります(徒歩1分)

こんなふうに書いておくと、どちらの人にも親切です。

ちなみに「駐車場情報」は、できるだけ詳しく書きましょう。
「近くにあります」だけだと、やっぱり不安ですから。

文章は「ちょっとおしゃべり」くらいがちょうどいい

アクセス案内の文章は、あまりにビジネスライクすぎると読み飛ばされがちです。
かといって、ダラダラと長すぎても逆効果。
おすすめは、「ちょっとおしゃべりする感覚」で書くことです。

〇〇駅の東口を出たら、左手にあるセブンイレブンが目印です。そこを右に曲がると、すぐ左手に赤い看板のクリーニング店がありますので、その隣が当教室です。「ここで合ってるかな?」と思ったら、遠慮なくお電話くださいね!

このくらいの柔らかい文章だと、読み手も安心しますし、親近感も生まれます

アクセス案内は「おもてなし」の第一歩

ホームページ制作というと、つい見た目やデザインにこだわりたくなりますが、本当に大事なのは「来てくれる人の不安をなくすこと」です。
アクセス案内は、その最初の入り口。
だからこそ、丁寧に作ることで、教室の信頼感は確実に変わります。

実際、アクセスページを見直しただけで、体験レッスンのお申し込みが増えた教室もあります。
それくらい、「場所の案内」はシンプルだけど効果的な集客施策なんです。

「うちはもう載せてるから大丈夫」と思っている方も、一度見直してみてください。

「もっと親切にできる部分はないかな?」
「写真や地図を増やせないかな?」

このひと手間が、結果的に問い合わせ数や入会率をグンと引き上げてくれるはずです。

まとめ

  • アクセス案内は、教室選びの第一印象
  • 写真やイラスト地図を使うと、安心感がアップ
  • 公共交通と車、両方のルートを書くのが基本
  • 文章は“ちょっとおしゃべり”くらいが親切

もし、アクセスページの作り方で悩んでいる方がいれば、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
来てくれる人の目線で考える」それが、集客にも信頼にもつながる一番の近道です。

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